龍眞院 釋大智の法話– category –
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【小さな善行が、大きな幸せを呼ぶ】
善行は、その大小ではなく、純粋な心から生まれることが重要です。 仏教で説かれる「布施(ふせ)」の教えは、ただ物を与えることに限らず、心そのものを他者に差し向ける行為全般を指します。布施には「財施(ざいせ)」「法施(ほうせ)」「無畏施(むい... -
【仏教は無霊魂説】
たとえば、「霊魂が自分を苦しめている」と感じる人がいるとします。その恐れに囚われてしまうのは、心が不安定であることが原因です。 仏教では、「無我(むが)」の教えに基づき、霊魂のような不変の存在を否定しています。仏教が目指すのは、私たちが抱... -
【焦らず、ゆっくりと歩むことが大切です】
お釈迦様も、悟りを得るまでの道のりは決して一朝一夕ではありませんでした。 仏教の教えの中で「道」という言葉は、単なる行き先を意味するのではなく、私たちが日々歩む人生そのものを指しています。その道をどのように歩むかが、人生の充実や悟りへの鍵... -
【感謝と日々の尊さ】
日常の中で当たり前に思えることに目を向け、それが当たり前ではないことに気づいたとき、私たちは本当の意味で「今」を生きることができるのです。 朝目覚めた瞬間、私たちはまた一日を生きることを許されています。この当たり前のように思える事実こそ、... -
【静かな心は、嵐の中でも動じない】
私たちは、外の状況をコントロールすることはできませんが、自分の心の在り方を整えることはできます。 日常生活は、さまざまな出来事や困難の連続です。天候のように穏やかな日もあれば、大荒れの日もあります。しかし、どんな嵐が訪れても、それに飲み込... -
【他者を許すことが、心の平和をもたらす】
他者を許すことは、自分自身の解放でもあります。 仏教の基本的な教えに「慈悲」があります。これは他者の苦しみを取り除き、安らぎを与えることを目指す心の在り方です。その中で「許し」は重要な実践です。許しとは、単に相手を大目に見ることではなく、... -
【煩悩即菩提(ぼんのうそくぼだい)】
完璧を求めるのではなく、ありのままの自分を慈しみながら成長していく道を示しています。 「煩悩即菩提」とは、煩悩そのものが菩提(悟り)と切り離せないものであるという深い仏教の教えです。煩悩を完全に捨て去るのではなく、それに気づき、理解し、正... -
【煩悩を捨て去り、悟りの道を歩む】
大切なのは、煩悩に気づき、それを受け入れながら執着を薄め、心を解き放つことです。 仏教で「煩悩(ぼんのう)」とは、欲望や怒り、執着など、人間の心を乱すさまざまな感情や思考を指します。この煩悩は、私たちが苦しみを感じる根本原因とされています... -
【病を知ることで、心が癒される】
大切なのは、自分の心の状態に正直になること。 人の心には、誰にも言えない苦しみや迷い、執着が潜んでいます。それはまるで「心の病」のようなもので、放置していると自分自身を縛り、ますます重くなってしまいます。しかし、その病に気づき、向き合うこ... -
【足元の幸せに気づくことが、真の豊かさです。】
「足るを知る者は富む」と言われる。 仏教では「知足(ちそく)」という教えがあります。「知足」とは、足るを知る心を持ち、自分が既に持っているものに満足し、感謝することを意味します。私たちは日々、より多くのものや豊かさを求めて努力しますが、そ...