龍眞院 釋大智の法話ブログ– category –
-
「一念無量」とは
「一念無量」とは、一つの思いや心の動きが無限の広がりを持つことを表す言葉です。 この教えは、私たちの心がどれほど大きな影響を世界に及ぼすかを伝えています。 特に浄土真宗において、「一念」は信心を起こす瞬間や仏に帰依する心を指し、それが無限... -
日々是好日(にちにちこれこうじつ)
「日々是好日」という禅語は、一見すると「毎日が良い日」といった楽観的な解釈にとどまりがちですが、その本質はさらに深い仏教の教えに根差しています。この言葉が伝えたいのは、私たちの外にある出来事や状況が「良い」か「悪い」かではなく、それをど... -
感謝の心は「足るを知る」
感謝の心は、私たちの日常を豊かにする大切な鍵です。何気ない日々の中で、たとえば家族が作ってくれた食事や、友人からの気遣い、自然の美しさなど、普段は見過ごしてしまうような小さな出来事に目を向けると、そこに感謝が生まれます。この感謝の気持ち... -
【どんな逆境も、必ず乗り越えられる道がある】
仏教の教えの中で、「苦しみの中に道あり」という言葉は非常に深い意味を持っています。この考え方は「四諦(したい)」の教えに基づいており、特に「道諦(どうたい)」にその答えが示されています。四諦とは、①人生の苦しみ(苦諦)、②その原因(集諦)... -
【無常を悟り、今を生きる意義を知る】
仏教の核心的な教えである「諸行無常(しょぎょうむじょう)」は、この世のすべてが絶えず変化し、永遠に固定されたものは何一つないという真理を示しています。私たちの身の回りの自然や人間関係、さらには自分自身の心や身体も、時の流れと共に変わり続... -
【すべての出会いは、縁があってこそ。】
私たちが日々出会う人や出来事は、決して偶然ではなく、すべて「縁」によってもたらされています。仏教では「縁起(えんぎ)」の教えに基づき、この世界のすべてのものがさまざまな「因(原因)」と「縁(条件)」によって成り立つと説かれています。つま... -
【雲の形と無常】
空に浮かぶ雲は、まるで時間の流れそのものを映し出しているようです。柔らかな綿雲が次第に暗い雨雲へと変わり、やがて晴れ渡る青空に溶けていく。雲の形が刻一刻と移ろうように、私たちの周りの出来事や感情もまた、絶えず変化を続けています。これが仏... -
【日常の中に仏道がある】
仏道とは、山中での厳しい修行や寺院での瞑想だけを指すものではありません。むしろ、私たちの日常そのものが仏道の実践の場です。家族との何気ない会話、食事を味わう時間、そして仕事に向き合うひたむきな姿勢。これら一つひとつが仏道の教えを形にする... -
【過去に囚われず、今を生きる】
人は時に、過去の出来事に心を囚われ、そこから抜け出せなくなることがあります。失敗や後悔、悲しみの記憶が、まるで重荷のように現在の心を覆い隠してしまうのです。しかし、仏教の教えはこう説きます。「過去を悔やむのではなく、それを今に活かし、未... -
【仏の教えは、日常の中にこそ生きる】
仏教の教えは、特別な行事や深い経典の中だけにあるものではなく、私たちが普段何気なく送っている日常生活そのものにあります。日々の行動や人との関わり、そして自分自身との向き合い方が、すべて仏の教えを実践する場です。 たとえば、家族や友人との会...
12