お坊さん@出張(龍眞院)– Author –
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【怒りを手放し、心を穏やかに保つ】
怒りを手放すことは、自分だけでなく、他者にも良い影響を与えます。 怒りは火のような感情で、自分の心を焼き、他者にも害を与えます。仏教では怒りを「煩悩」の一つとし、私たちの苦しみの原因と教えています。怒りに囚われると、心が混乱し、冷静な判断... -
仏法は日常生活の実践
仏法は聞くだけでなく、日々の生活の中で実践していくことが大切です。 法要やお葬式を執り行うたびに、亡き人々から教えをいただいている実感が湧いてきます。そして、大切な人を亡くされたご遺族との貴重なご縁を通じて、ご法話を共に聴聞させていただく... -
【智慧を持って、心を清らかに保とう】
食事を味わう、掃除を丁寧に行う、自然の美しさに気づくなど、今ここに集中することで、心が安定し清らかさが保たれます。 智慧は仏教において、物事の本質を見極める力、つまり「真理を理解する知恵」を指します。この智慧を身につけることは、私たちが迷... -
瞑想をする時間が取れない人へ
自分自身と向き合う時間が大切です。 瞑想をする時間が取れない人でも、日常生活の中で心を清らかに保つ方法があります。 1. 「今」に集中する 忙しい日々でも、1分間だけ深呼吸に意識を向けてみてください。仕事の合間や移動中でも構いません。息を吸って... -
【行動が未来を作り出す】
今この瞬間に最善を尽くすことができれば、未来を明るいものに変えていくことができます。 仏教の教えで「業(ごう)」は、私たちの行動、言葉、心の働きがすべて未来に影響を与える重要な要素だと説かれています。この教えは、「原因が結果を生む」という... -
【自分を知れば、世界が広がる】
自分の「無明」(ものごとの真実を知らないこと)を知ることが、信仰の入り口です。 私たちは日々、外の世界に向き合い、他者との関係や外部の出来事に心を奪われがちです。しかし、仏教ではまず「自分を知る」ことが大切だと説かれています。これは単に自... -
【すべては繋がり、独立したものは存在しない】
縁起の法則に基づけば、他者を大切にし、自らの行動を整えることが、自分自身の幸せにも繋がることが分かります。 華厳経が説く「縁起」の教えは、全ての存在が互いに関係し合い、独立した存在がないことを示しています。一枚の葉の成長を考えると、土、水... -
【日常生活に仏道あり】
知識だけにとらわれてしまうと、「知ったつもり」になりがちです。 仏教の教えは、ただ耳で聞き、言葉として記憶するだけでは、本当の意味で理解することはできません。お釈迦様が悟られた真理も、言葉や理論だけでは表現しきれない「体験」の中にあります... -
慈悲と無明
支え合い、助け合うことでこそ人間は成長し、人生は豊かになっていくのです。 他者を思いやる心は、自分を成長させる力を持っています。誰かに対して優しさを示すとき、私たちの心は自然と広がり、柔らかくなります。たとえば、困っている人に手を差し伸べ... -
仏性とは
苦しいときほど「仏の光」を心に思い浮かべることが大切です。 私たちは日々、喜びや悲しみ、迷いや苦しみの中で生きています。それは人間として自然なことですが、その感情や状況に囚われすぎると、自分自身が何者であるかを見失いがちです。しかし、仏教...