お坊さん@出張(龍眞院)– Author –
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日々是好日(にちにちこれこうじつ)
「今日」という一日が与えられていること自体に感謝し、前向きな心で受け止める。 「日々是好日」という禅語は、一見すると「毎日が良い日」といった楽観的な解釈にとどまりがちですが、その本質はさらに深い仏教の教えに根差しています。この言葉が伝えた... -
49日法要の準備で大切なこと|僧侶が伝えたい本当の供養
49日法要は初めての方が多いものです 49日法要は、ほとんどの方にとって初めて迎える仏事かもしれません。 そのため、慶弔の作法について色々とお調べになる方も多いと思います。 しかし、いざインターネットで調べてみると、さまざまな答えがあって「これ... -
感謝の心は「足るを知る」
忙しい日々の中では、つい当たり前のことに目を向けなくなり、感謝を忘れてしまうことがあります。 感謝の心は、私たちの日常を豊かにする大切な鍵です。何気ない日々の中で、たとえば家族が作ってくれた食事や、友人からの気遣い、自然の美しさなど、普段... -
【どんな逆境も、必ず乗り越えられる道がある】
仏教の教えは、「全ての人に平等に苦しみを乗り越える力がある」という慈悲の心から生まれています。 仏教の教えの中で、「苦しみの中に道あり」という言葉は非常に深い意味を持っています。この考え方は「四諦(したい)」の教えに基づいており、特に「道... -
【無常を悟り、今を生きる意義を知る】
無常を深く悟ると、私たちは「今」という一瞬がどれだけ貴重なものであるかに気付けます。 仏教の核心的な教えである「諸行無常(しょぎょうむじょう)」は、この世のすべてが絶えず変化し、永遠に固定されたものは何一つないという真理を示しています。私... -
【すべての出会いは、縁があってこそ。】
出会いの背後にある縁を感じるとき、私たちの生き方はより深く、充実したものになるでしょう。 私たちが日々出会う人や出来事は、決して偶然ではなく、すべて「縁」によってもたらされています。仏教では「縁起(えんぎ)」の教えに基づき、この世界のすべ... -
【雲の形と無常】
雲の流れに身を委ねるように、「一喜一憂せず、ただその変化を見守る」。 空に浮かぶ雲は、まるで時間の流れそのものを映し出しているようです。柔らかな綿雲が次第に暗い雨雲へと変わり、やがて晴れ渡る青空に溶けていく。雲の形が刻一刻と移ろうように、... -
【日常の中に仏道がある】
仏教では「日常にこそ真実が宿る」と説かれています。 仏道とは、山中での厳しい修行や寺院での瞑想だけを指すものではありません。むしろ、私たちの日常そのものが仏道の実践の場です。家族との何気ない会話、食事を味わう時間、そして仕事に向き合うひた... -
【過去に囚われず、今を生きる】
過去の出来事は変えられないけど、未来を変えることは出来る。 人は時に、過去の出来事に心を囚われ、そこから抜け出せなくなることがあります。失敗や後悔、悲しみの記憶が、まるで重荷のように現在の心を覆い隠してしまうのです。しかし、仏教の教えはこ... -
【仏の教えは、日常の中にこそ生きる】
日常を「当たり前」とせず、むしろ「尊いもの」と感じて丁寧に生きることが、仏道の実践です。 仏教の教えは、特別な行事や深い経典の中だけにあるものではなく、私たちが普段何気なく送っている日常生活そのものにあります。日々の行動や人との関わり、そ...