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【無常を悟り、今を生きる意義を知る】

無常を深く悟ると、私たちは「今」という一瞬がどれだけ貴重なものであるかに気付けます。

仏教の核心的な教えである「諸行無常(しょぎょうむじょう)」は、この世のすべてが絶えず変化し、永遠に固定されたものは何一つないという真理を示しています。私たちの身の回りの自然や人間関係、さらには自分自身の心や身体も、時の流れと共に変わり続けています。満開の桜がやがて散るように、どんなに美しいものも、どんなに大切な瞬間も永遠ではありません。

一見すると、無常という言葉は失うことへの寂しさや不安を感じさせるかもしれません。しかし、仏教ではこれを悲観的に捉えるのではなく、むしろ希望や成長のきっかけと考えます。変化があるからこそ、新しい出会いや経験が生まれ、私たちは成長することができるのです。

無常を深く悟ると、私たちは「今」という一瞬がどれだけ貴重なものであるかに気付けます。人生において、過去を悔やんだり未来に不安を抱いたりする時間は、思いのほか多いものです。しかし、過去も未来も私たちが変えることはできません。唯一、手を伸ばせるのは「今この瞬間」だけです。この「今」をどのように生きるかで、私たちの未来も形作られていきます。

さらに、無常の教えは執着を手放すことの大切さも教えてくれます。物事を「こうでなければならない」と固執することで苦しみが生まれますが、変化を受け入れる心を持つことで、物事の流れに身を任せる柔軟さが得られます。それはまるで川の流れに逆らわず、自然に身を任せて漂うような心地よさです。

無常を悟ることは、決してネガティブなものではなく、むしろ「今」を生きることへの目覚めを促す智慧です。この一瞬一瞬を丁寧に生きることで、人生は豊かに彩られます。今日も「今」を大切にし、新しい一歩を踏み出していきましょう。

法要を行うにあたり、今日の法話が心の準備にもなります。お布施や準備物については[年忌法要ページ]をご覧ください。

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この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

ご縁をいただいた方々が、阿弥陀如来の大きな慈悲に包まれ、少しでも安心してご先祖供養に向き合っていただけるよう、日々精進しております。

このホームページでは、仏事に役立つ情報や仏教の教えを日常に活かす法話を発信しています。

またXでも法話を配信し、より多くの方に仏縁を結んでいただけるよう努めております。

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