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心の清浄が、幸福を呼ぶ|【公式】お坊さん@出張

お釈迦様は「心が清らかであれば、言葉も行いも清らかになる」と説かれました。

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自分の心を整える時間を持つ

仏教では「清浄心(しょうじょうしん)」、すなわち澄みきった心を持つことが、真の幸福への道とされています。私たちの心は、日々の出来事や感情によって絶えず揺れ動きます。怒りや妬み、執着があると、まるで泥水のように濁ってしまい、物事の本質を見失ってしまいます。しかし、その心の汚れを洗い流し、清らかに保つことができれば、日常の些細なことにも喜びを感じ、安らぎを得ることができます。

お釈迦様は「心が清らかであれば、言葉も行いも清らかになる」と説かれました。心の状態は、私たちの言葉や行動に表れます。もし、心に怒りや憎しみを抱えたまま誰かに接すれば、無意識のうちに言葉がきつくなったり、態度が冷たくなったりするものです。しかし、心を清らかに保ち、慈しみの心を持って人と接すると、その温かさが自然と相手に伝わり、良い関係を築くことができます。

では、どうすれば心を清らかにできるのでしょうか?仏教では「六波羅蜜(ろくはらみつ)」の教えがあり、その中の「持戒(じかい)」と「禅定(ぜんじょう)」が特に関係します。持戒は、正しい道を守ること。例えば、人を傷つけない、嘘をつかない、感謝を忘れないなど、日々の小さな行いを丁寧に積み重ねることが大切です。禅定は、心を静めること。忙しい日々の中でも、深呼吸をしたり、お念仏を唱えたりして、自分の心を整える時間を持つことが、清浄心を保つ助けとなります。

心が清らかであれば、何気ない日常の中にも幸せを感じることができます。朝の陽ざしや風の心地よさ、人の優しさに気づけるようになります。心の清浄が幸福を呼ぶというのは、特別なことをしなくても、私たちがすぐに実践できる大切な教えなのです。

「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」

この法話は入仏慶讃法要のご縁でもお伝えすることがあります。お仏壇を迎えられる際の大切な儀式については入仏慶讃法要ページを参照して下さい。

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この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

ご縁をいただいた方々が、阿弥陀如来の大きな慈悲に包まれ、少しでも安心してご先祖供養に向き合っていただけるよう、日々精進しております。

このホームページでは、仏事に役立つ情報や仏教の教えを日常に活かす法話を発信しています。

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