
阿弥陀仏は「すべての人を救いたい」という願いを言葉ではなく、行動として示されました。
言葉と行動は伴っていますか?
仏法は言葉として説かれますが、本当に大切なのは、その言葉をどのように生きるかです。どれほど立派なことを語っても、行いが伴わなければ、それは空虚なものとなります。仏教では「身口意(しんくい)」、すなわち行動・言葉・心の三つが調和することが大切と説かれます。
例えば、「感謝の心を持ちましょう」と言葉で説くだけではなく、実際に相手に感謝を伝え、手を差し伸べることで、その心が本物となります。また、「他人を思いやることが大切」と口にするだけではなく、実際に困っている人に声をかけ、支えることが重要です。お釈迦様は「ただ知るだけではなく、行じなさい」と説かれました。知識だけではなく、それを実践してこそ、仏法は生きた教えとなるのです。
阿弥陀仏の慈悲もまた、単なる言葉ではなく、南無阿弥陀仏という名号を通じて私たちを救おうとする具体的な行いです。阿弥陀仏は「すべての人を救いたい」という願いを言葉ではなく、行動として示されました。それが「南無阿弥陀仏」という名のはたらきなのです。私たちもまた、口先だけで仏の教えを語るのではなく、実際の行いで示すことが大切です。
現代社会では、言葉が非常に重視されます。しかし、言葉だけでは伝わらないものが多くあります。特に仏教の教えや真理は、言葉を超えたところにあります。「百聞は一見にしかず」という言葉のように、何度も聞くよりも、一度実践することで、初めてその真意が理解できることもあるでしょう。
言葉を超えた実践こそが、仏の教えを示す真実の道なのです。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
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