
唯心所現(ゆいしんしょげん)
すべては私たちの心の現れであり、心が変われば現実も変わります。
未来を変えることが出来る
私たちの現在の姿や生き方は、過去の無数の因縁によって形作られています。良いことも悪いことも、すべての出来事は何らかの縁によって生じ、私たちの人生に影響を与えています。しかし、それは「過去に縛られて生きなければならない」ということではありません。因縁は流動的であり、今この瞬間の選択や行動によって未来を変えることができるのです。
仏教では「因果応報」と説かれます。善い行いをすれば善い果報が、悪い行いをすれば悪い果報が巡ってくるという教えです。しかし、それは単に「罰が当たる」「報いを受ける」といった単純なものではなく、もっと広い視点で捉えるべきものです。たとえば、人に親切にすれば、その行いが巡り巡って自分にも良い縁をもたらすことがあります。また、逆に人を傷つけるようなことをすれば、自分の心も荒み、周囲との関係も悪化し、結果として自分自身が苦しむことになるのです。
では、未来をより良いものにするためにはどうすればよいのでしょうか?それは、今この瞬間の「因」を大切にすることです。過去の因縁が現在を形作っているように、今の私たちの行いが未来の因となります。人に優しくする、誠実に生きる、感謝の心を持つ・・・そうした日々の積み重ねが、新たな良縁を生み出し、より良い未来を形作っていくのです。
仏教では唯心所現(ゆいしんしょげん)という言葉があります。すべては私たちの心の現れであり、心が変われば現実も変わるという教えです。どのような境遇であっても、今この瞬間を大切にし、良い因を積み重ねることで、未来をより良いものへと変えていくことができるのです。
過去の因縁に嘆くのではなく、これから作り出す因縁にワクワクしながら生きる。その意識こそが、私たちをより充実した人生へと導いてくれるのではないでしょうか。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は49日法要のご縁でもお伝えすることがあります。ご供養の中でも特に重んじられるのが49日です。
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