
互いに影響しあいながら存在している
互いに影響しあい存在する
私たちは、日常の中で「これは私のもの」「これがなければ幸せになれない」と、何かに執着しがちです。しかし、仏教では 空(くう)の智慧をもって、この執着を手放すことが説かれています。「空」とは、すべてのものが縁によって成り立ち、固定された実体はないという真理です。私たちは「自分」や「所有物」「人間関係」などを永続するものと信じがちですが、実際にはすべてが変化し続けています。
例えば、大切な人との別れや、仕事の変化に直面したとき、それを「失った」と考えると苦しみが生まれます。しかし、「そもそも変わるものだった」と受け入れられたらどうでしょうか。川の流れが一定ではないように、人生もまた流れ続けるものです。その流れに逆らわず、あるがままを受け入れることができれば、心は自然と軽くなります。
執着とは、自分の思い通りにしようとする心。しかし、現実は私たちの思う通りにはなりません。「空」の智慧は、すべてのものが無常であり、互いに影響しあいながら存在していると気づかせてくれます。この気づきこそが、苦しみを和らげ、真の自由へと導くのです。
風が吹けばその風に、川が流れればその流れに身を任せる。無常の風に逆らうことなく、ゆるやかに生きていきたいものですね。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
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