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日々是好日(にちにちこれこうじつ)

「日々是好日」という禅語は、一見すると「毎日が良い日」といった楽観的な解釈にとどまりがちですが、その本質はさらに深い仏教の教えに根差しています。この言葉が伝えたいのは、私たちの外にある出来事や状況が「良い」か「悪い」かではなく、それをどう受け止め、どう意味づけるかという心の持ち方の重要性です。

人生には喜びもあれば苦しみもあります。しかし、そのどちらも仏の教えの中では必要な経験であり、私たちを成長させる貴重な学びです。

例えば、苦しい状況の中でも「これが仏が私に与えてくれた試練」と受け止めれば、そこに感謝や学びの気づきが生まれます。一方で、喜びの中では「この恵みを誰かと分かち合おう」と考えることで、さらに心が豊かになります。

日々是好日は、心がけ次第でどんな一日も良い日になるという教えです。どんな逆境も、それを通じて仏の慈悲や導きを感じ取ることができます。そしてそれが、仏道を歩む者にとっての大きな支えとなります。

特に新しい一年の始まりに、この心を持つことはとても大切です。どんな出来事が待ち受けていようとも、「今日」という一日が与えられていること自体に感謝し、前向きな心で受け止める。それが、充実した一年を築く基盤となるのです。

今年もこの「日々是好日」の心を胸に、阿弥陀仏の光に守られながら共に歩んでいきましょう。日々の小さな出来事に目を向け、その一つ一つを感謝とともに受け止めることで、仏の教えが私たちの中でより深まることでしょう。

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