
私たちの心が変われば、同じ世界でも見え方や感じ方が大きく変わるのです。
心即世界(しんそくせかい)
私たちの心が清らかで穏やかであれば、周囲の世界もまた澄み渡って見えます。逆に、心が乱れていると、どんなに美しい景色も霞み、周囲の人々の言葉や行動すら否定的に受け取ってしまうことがあります。仏教では「心即世界(しんそくせかい)」と説かれ、自分の心がそのまま世界の姿を映し出すとされています。つまり、私たちの心が変われば、同じ世界でも見え方や感じ方が大きく変わるのです。
例えば、同じ雨の日でも、ある人は「嫌だな」と不満を抱き、ある人は「恵みの雨」と感謝する。雨そのものが変わるわけではなく、それをどう受け止めるかが違うのです。私たちは、物事の本質をそのまま見ているのではなく、自分の心のフィルターを通して世界を見ています。そのフィルターが曇っていれば、世界もまた曇って見えるのです。
では、どうすれば心を清らかに保てるのでしょうか? まずは、日々の生活の中で「執着」「怒り」「無知」の三毒に振り回されないことが大切です。執着は「こうでなければならない」という思い込み、怒りは自分の思い通りにならないことへの反発、無知は物事の真実を知らずに判断してしまうこと。これらを少しずつ手放し、ありのままを受け入れることで、心は自然と穏やかになります。
また、仏の教えに触れることも、心を整える助けとなります。阿弥陀仏の慈悲の心を思い浮かべ、念仏を称えることで、心は静まり、清らかになっていきます。自分の心を整えれば、自然と周囲にも穏やかな空気が広がり、人間関係も優しく和やかなものになるでしょう。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
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