
自らの心を整えることは、周囲に安心を与える光になります。
本当の強さとは何か?
人生には、自分ではどうしようもない苦しみや困難が、まるで嵐のように突然襲ってくることがあります。しかし、その嵐は決して永遠に続くものではありません。やがて過ぎ去り、静けさと光が戻ってくるのです。
仏教で説かれる忍辱(にんにく)は、ただじっと我慢することではなく、怒りや悲しみに飲み込まれることなく、それを静かに受け止め、智慧をもって乗り越えていく心の姿勢です。揺れ動く感情の中で、「これは一時の嵐だ」と見つめ直すことが、心の落ち着きを取り戻す第一歩です。そして、忍辱を実践することで、心は鍛えられ、しなやかに強くなっていきます。
本当の強さとは、腕力や外見的な力ではありません。苦しみの中でも崩れない心、他人を責めず、優しさをもって受け止められる心。その内なる力こそが、私たちを成長させ、人生に深みと安らぎをもたらすのです。
自らの心を整えることは、周囲に安心を与える光となり、やがて人々の心にも安らぎをもたらします。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は四十九日法要のご縁でもお伝えすることがあります。49日はご家族が集まり、感謝とお別れを偲ぶ大切な時です。
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