
優しさや感謝、思いやりという“善い種”をまく時間が大切です。
「今ここ」を丁寧に生きる
仏教には現在因果(げんざいいんが)という教えがあります。今この瞬間の行いや心のあり方が、未来の結果に影響するという考え方です。私たちは日々、様々な不安や悩みを抱えます。その時、「こうなればいいのに…」と祈ることは自然な心の動きです。しかし、その願いが現実になるかどうかは、私たちの“今”の行いにかかっています。
不安な時こそ、正念(しょうねん)・・・つまり、今の自分の心の状態に気づき、正しく見つめることが大切です。「私は何に不安を感じているのか?」「その不安を解消するには、どんな行動ができるか?」と、自らの心と対話することで、少しずつ霧が晴れるように道が見えてきます。
良い行いは良い結果を、悪い行いは悪い結果をもたらすという善因善果・悪因悪果・自因自果の法則。これは単なる理屈ではなく、私たちの日常の中で確かに働いている真実です。今日という一日を、優しさや感謝、思いやりという“善い種”をまく時間にしてみましょう。その種は、やがて穏やかで豊かな“善い果”となって、私たち自身を支えてくれます。
阿弥陀さまの光に照らされながら、「今ここ」を丁寧に生きることが、何よりも尊い仏道の歩みなのです。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は四十九日法要のご縁でもお伝えすることがあります。49日はご家族が集まり、感謝とお別れを偲ぶ大切な時です。
年回忌法要早見表をご覧いただくと、今年のご法要日程がすぐに分かります。
ご葬儀・法事に浄土真宗本願寺派のお坊さんを手配されたい方へ