私達も沢山の数えきれないご縁によって生かされています。
目次
沢山のご縁で包まれている私
仏教で説かれる 空（くう）とは、「何もない」という意味ではありません。
すべてのものは、単独で存在しているのではなく、無数の因と縁が重なり合って、今ここにあるという真実を表した言葉です。
たとえば一輪の花は、土や水、太陽の光、空気、そして長い時間の積み重ねがなければ咲くことはできません。
私たち人間も同じように、親から受けた命、社会との関わり、自然の恵み、数えきれないご縁によって生かされています。
「空」とは、物事に実体がないという否定の教えではなく、「すべては関係性の中で成り立っている」という、つながりの智慧です。
この視点に立つと、「これは自分のものだ」「自分が正しい」という強い思い込みが、少しずつほどけていきます。
執着が和らぐと、他人を責める心や、思い通りにならない現実への苦しみも軽くなっていきます。
空を知るとは、世界を冷たく見ることではなく、むしろ自分が多くの支えの中に生きていることに気づくことなのです。
仏さまは、この空の智慧によって、私たちを争いから離れ、柔らかな心へと導いてくださいました。
すべてはつながりの中にある・・・その真理に気づいたとき、私たちの生き方は、静かに、しかし確かに変わっていくのです。合掌🙏
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