
誰かと比べて優劣を競う道ではなく、自分らしい道を歩むことが大切です。
自分の心をよく観てみる
近年、仕事に悩む若者が増えています。入社して間もなく辞めてしまう人も少なくなく、「退職代行」という言葉が当たり前のように聞かれる時代になりました。
けれど、その背景には「根性が足りない」「我慢ができない」という単純な問題だけではなく、自分の心と合わない場所で無理を重ねてしまっている現実があります。
私たちはいつの間にか、「こうあるべき」「安定している方が正しい」「周りにどう見られるか」といった他人の期待や世間の物差しを、自分の人生の基準にしてしまいがちです。そうして選んだ道は、一時的には安心を与えてくれるかもしれませんが、心の奥では違和感が積もり、やがて疲れや苦しみとなって現れてきます。
仏教は、そのような生き方に対し「一度、立ち止まって自分の心をよく観てみなさい」と静かに問いかけます。自分は何に喜びを感じ、何に苦しさを覚えるのか。何をしている時に心が穏やかで、自然体でいられるのか。そこにこそ、その人に合った道のヒントがあります。
無理をしない選択は、決して逃げではありません。むしろ、自分の心の声に耳を傾けた上で進む道は、「智慧ある選択」だと言えるでしょう。自分に合った仕事、自分の好きなことや得意なことを活かせる場所では、自然と力が湧き、その働きは周囲の人の役にも立っていきます。
仏さまは、誰かと比べて優劣を競う道ではなく、一人ひとりが自分らしく歩む道を大切にされています。迷いながらでも、自分の心を信じて一歩を踏み出す時、その道は必ず照らされていくのです。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
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