
与えることは決して一方通行ではなく、ご縁の中で巡り巡って自分自身に還ってくるのです。
自分の心を照らしてくれる
人に与えたつもりが、自分が救われている。
日々の生活の中で、ふとそんなことに気づく瞬間があります。
誰かのために行動した時、「してあげた」と思っていても、その行いによって自分の心が温まり、満たされていることがあります。人に喜んでもらえた時、自然と嬉しい気持ちが湧き上がるのは、その証と言えるでしょう。
例えば、誰かにプレゼントを渡して喜んでもらえた時、「ありがとう」とお礼を言われた瞬間、自分の方が心が軽くなったり、温かい気持ちに包まれたりすることがあります。このような経験は、誰しも一度はあるのではないでしょうか。
仏教では、このような心のはたらきを「自利利他」と教えられています。他者の利益となる行いが、そのまま自分の利益となって返ってくるという意味です。与えることは決して一方通行ではなく、ご縁の中で巡り巡って自分自身に還ってくるのです。
私たちはつい「損か得か」で物事を考えてしまいがちですが、仏教の教えでは、与えることで減るのではなく、むしろ心は豊かになっていくと説かれます。目には見えない心の満足や安心感こそが、本当の豊かさなのかもしれません。
また、与える行いは特別なことである必要はありません。日常の中の小さな気配りや、何気ない一言の優しさでも十分です。その積み重ねが、ご縁を深め、互いに支え合う関係を育てていきます。
だからこそ、小さな親切や思いやりを大切にしていきたいものです。その一つひとつが、誰かの支えとなると同時に、自分自身の心をも整え、穏やかな日常へと導いてくれます。
与えたぬくもりは、巡り巡って自分の心を照らしてくれるものです。合掌🙏
次回の法要までの間も、日常の中で心を整える法話を発信してまいります。季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は四十九日法要や初盆法要のご縁でもお伝えすることがあります。
ご家族が心を合わせて勤める大切な節目については四十九日法要ページを参照して下さい。
故人を偲ぶ初めてのお盆については初盆法要ページを参照して下さい。
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