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いつか思い出になる「今」を、私たちは今日も生きています。
大切な人と、いつまで一緒にいられるのか。それは誰にも分かりません。
何気なく交わした言葉、一緒に食べた食事、くだらないことで笑い合った時間。同じ景色を眺めたり、何も話さず隣に座っていたり。そんな日常は、その中にいる時には特別なものだとは気づかないことがあります。
しかし、時間が過ぎて振り返った時、「あの時間は幸せだった」と気づくことがあります。
仏教では、すべてのものは移り変わり続けると「無常」を説きます。出会いがあれば別れがあり、どれほど大切な人であっても、いつまでも同じ時間を共に過ごせるわけではありません。
無常と聞くと、どこか寂しい教えのように感じるかもしれません。しかし、終わりがあると知るからこそ、今ここにある時間の尊さにも気づくことができます。
「また今度話せばいい」
「いつでも会える」
「言わなくても分かっている」
そう思っているうちに、時間は静かに過ぎていきます。だからこそ、特別なことをするのではなく、今そばにいる人と交わす言葉や笑顔を大切にする。その積み重ねが、いつか心に残る大切な時間になっていくのではないでしょうか。
人は別れても、共に過ごした時間まで消えてしまうわけではありません。その方から受け取った優しさや言葉、教えてもらったことは心の中に残り、時にはその後の人生を支えてくれることもあります。
ふとした瞬間に思い出して、心が温かくなることもあれば、涙がこぼれることもあるでしょう。
けれど、その涙は悲しみだけから流れるものではありません。それほど大切に思える人と出会えたこと、共に過ごした時間があったこと、その方との絆の深さが涙となって現れることもあるように感じます。
いつか思い出になる「今」を、私たちは今日も生きています。
だからこそ、大切な人と過ごせる何気ない時間を大切にしたいものです。その一日一日が、いつの日か自分の心を温かく照らしてくれる燈となるのかもしれません。合掌🙏
「心に残る燈は、今という時間の中で灯されていく」
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は49日法要や遷仏法要のご縁でもお伝えすることがあります。
ご家族が心を合わせて勤める大切な節目については四十九日法要ページを参照して下さい。
ご家庭の事情で仏壇を処分される際には「遷仏法要」が大切です。
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