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失った経験から何を受け取り、その後をどう生きるかは、今を生きる私たちに残されています。
何かを失ったあとで、そう思った経験のある方も少なくないのではないでしょうか。
物も、人とのご縁も、健康も、いつもそばにある時には、それが当たり前のように感じられます。ところが、なくなって初めて、その存在にどれほど支えられていたのか、そのありがたさに気づくことがあります。
そして、「あの時もっと大切にしていれば」「もう少し丁寧に向き合っていれば」と後悔することもあります。
けれど、その後悔を過去への苦しみだけで終わらせる必要はありません。
仏教では、すべてのものは因縁によって生じ、絶えず移り変わっていくと説かれます。どれほど大切なものでも、いつまでも同じ姿のまま、そばにあり続けるとは限りません。
失ったものを元に戻すことはできなくても、失ったことで気づいた大切さまで失う必要はないのです。
一度失ったからこそ、次に出会えたもののありがたさが分かると同時に、今あるかけがえのないご縁のありがたさにも気づくことができる。
一度後悔したからこそ、今度は丁寧に向き合おうと思える。そして丁寧に向き合うことで、これまで当たり前だと思って見過ごしていた優しさや支え、その奥にある大切なものまで見つめられるようになるのかもしれません。
失うことは、決して望むものではありません。しかし、失った経験から何を受け取り、その後をどう生きるかは、今を生きる私たちに残されています。
過去の自分を責め続けるのではなく、そこで生まれた気づきを、今あるご縁へ、そしてこれから出会うご縁へとつないでいく。
「あの時もっと大切にすればよかった」という後悔が、「今度は大切にしよう」という願いに変わった時、失った経験もまた、これからの生き方を育ててくれる大切なご縁となるのではないでしょうか。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は49日法要や百箇日法要のご縁でもお伝えすることがあります。
故人が仏様の御国に往生される大切な節目が「四十九日法要」です。
故人を偲び、節目ごとにご縁を確かめるのが百か日です。
年回忌法要早見表をご覧いただくと、今年のご法要日程がすぐに分かります。
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