
法要と法事の違いとは?

法事と法要の違いって何?普段何気なしに使っていますが何が違うの??そういった皆様が思ってる疑問をこちらで解説いたします。
法事とは?
「法事(ほうじ)」とは、ご先祖様の祥月命日(しょうつきめいにち)や節目の年忌に、ご家族やご親族、そしてご縁のある方々が集まり、仏様やご先祖さまに感謝の心を伝える仏教の行事です。
日常的には、「法事」という言葉の中に、僧侶による読経や焼香といった【仏式の儀式(法要)】だけでなく、その後の【会食や語らいの時間】まで含まれていることが多くあります。ご先祖さまを偲びながら、思い出話に花を咲かせ、心を通わせる時間も「法事」の大切なひとときです。
つまり、法事とは“ご供養の時間”と“家族のつながりを深める時間”の両方を含んだ、広い意味を持つ行事と言えるでしょう。
法要とは?
一方、「法要(ほうよう)」は、仏教におけるご供養の中心部分を指します。僧侶が読経を行い、参列された皆様が焼香やお念仏を通して、仏様やご先祖さまに対して感謝と祈りを捧げる時間が「法要」です。
静かに手を合わせるそのひとときには、日常では感じにくい“心の安らぎ”や“仏様の教え”に触れる時間が流れています。形式よりも、心を整えて仏様と向き合うことが大切な場でもあります。
まとめ(結び)



簡単にまとめるなら、
僧侶の読経だけを行う場合は「法要」、その後に会食なども行う場合は「法事」と使い分けられることが多いようです。
私自身、僧侶として多くのご家庭にお伺いして感じるのは、会食が伴えば「法事」、それがなければ「法要」と、自然に呼び方を分けておられる方が多いということです。
しかし、呼び方にあまりとらわれすぎる必要はありません。
もっとも大切なのは、“亡き方を偲び、感謝を伝える心”です。
どのような形であっても、心からのご供養こそが、仏教の教えにかなったご縁のあり方だと私は感じております。合掌🙏
コメント