
亡き人に育てられてる私達
私が今日まで僧侶として歩みを続けてこられたのは、何よりも法要のご縁をいただき、長年にわたり依頼を続けてくださった皆様のおかげであります。初めての出会いから今に至るまで、何度も法要に呼んでくださることは、私にとって計り知れない喜びであり、深いご縁そのものです。その一つ一つのご依頼が、私を育て、今日の僧侶としての姿を形づくってきました。
仏教には「報恩」という大切な教えがあります。いただいた恩を忘れず、感謝の行いで返していくことです。人は生きていく中で、多くのご縁に育まれ、支えられています。そのご縁に報いることが、僧侶としても、人としても欠かせない心がけだと思います。
法要は、亡き方を偲び、今を生きる私たちが仏さまの教えをいただく大切な場です。その場に呼んでいただくことは、単なる務めではなく、皆様から託された大切な使命です。だからこそ、私は「変わらぬ真心」で向き合い続けたいと願っています。
有名になることや多くの人に知られることよりも、まずはこれまで支えてくださった方々の信頼に応えることが、私にとって一番の恩返しです。そしてその積み重ねこそが、仏教の「真実」を形にしていく道につながるのだと思います。
どうかこれからも、いただいたご縁に感謝し、一つひとつの法要を大切に勤めさせていただきます。合掌
年回忌法要早見表をご覧いただくと、今年のご法要日程がすぐに分かります。