
私たち自身もまた、誰かにとっての「縁」の一部であることを忘れてはなりません。
縁起(えんぎ)
私たちは日々、さまざまな人と出会い、多くの出来事を経験します。その中には、心温まる縁もあれば、思いがけず苦しみを伴う縁もあるでしょう。しかし、どのような出会いであっても、それには必ず意味があり、私たちの人生にとって必要なものなのです。
仏教では「縁起(えんぎ)」という教えがあります。これは、すべての物事は独立して存在するのではなく、さまざまな縁によって成り立っているという真理です。私たちが今ここに生きているのも、数え切れないほどの人々や出来事が繋がっているからこそ。そのご縁がなければ、私たちは今の自分として存在することはなかったでしょう。
時には、思い通りにならない人間関係や、受け入れがたい出来事に遭遇することもあります。しかし、それすらも私たちに何かを気づかせ、成長へと導いてくれる「必要な縁」なのです。仏教では、苦しみの中にこそ学びがあり、自己を磨く機会があると説かれています。だからこそ、どんな出会いにも意味を見出し、それを大切に受け止める心が必要なのです。
また、私たち自身もまた、誰かにとっての「縁」の一部であることを忘れてはなりません。自分が周りにどのような影響を与えているのかを考えながら、良き縁を紡いでいくことが大切です。
日々の出会いに感謝し、すべての縁を大切にすることで、私たちの人生はより豊かで意味深いものになっていきます。どんなご縁にも感謝しながら、今日という日を大切に生きていきましょう。
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は百箇日法要のご縁でもお伝えすることがあります。百か日は「卒哭忌(そっこくき)」とも呼ばれる大切な日です。
年回忌法要早見表をご覧いただくと、今年のご法要日程がすぐに分かります。