
意識的に笑顔を作ることで、不思議と気持ちが軽くなります。
和顔愛語(わげんあいご)
笑顔には計り知れない力があります。それは単に表情の変化ではなく、心のあり方そのものを映し出すものです。仏教では「和顔愛語(わげんあいご)」という教えがあり、優しい表情と温かい言葉が人を癒し、良い縁を結ぶと説かれています。どんなに立派な教えや功徳があっても、険しい顔つきや冷たい言葉では、人の心には届きにくいものです。
私たちは日々、さまざまな出来事に直面します。忙しさやストレスに押されると、つい無表情になったり、心が沈んでしまうこともあるでしょう。しかし、そんな時こそ意識的に笑顔を作ることで、不思議と気持ちが軽くなります。心理学的にも、笑顔を作るだけで脳が「楽しい」と錯覚し、ストレスが和らぐ効果があると言われています。つまり、笑顔は自分の心を癒す最良の方法なのです。
さらに、笑顔は自分だけでなく、周囲の人にも影響を与えます。誰かが微笑んでいると、その場の雰囲気が柔らかくなり、会話も弾みます。反対に、険しい表情の人がいると、周囲も緊張し、空気が重くなります。笑顔には、人の心をほぐし、温かいつながりを生み出す力があるのです。
仏教では、仏さまの姿を「慈悲の微笑み」として描くことが多いです。阿弥陀仏の穏やかな微笑みを見ると、どんな人でも安心感に包まれるような気持ちになります。私たちも、そうした微笑みを心がけることで、周囲に安心と温かさを届けることができるのではないでしょうか。
今日も、意識して笑顔を大切にしてみましょう。その小さな微笑みが、誰かの心を温める光となるかもしれません。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は彼岸会のご縁でもお伝えすることがあります。彼岸は「此岸(しがん)」から「彼岸(ひがん)」へ心を向ける機会です。
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