

一周忌と三回忌の違いとは何が違うの?



一周忌と一回忌の違いとは何ですか?
一周忌と三回忌の違いを解説
一周忌と一回忌の違いも解説
数え方の理由と日程の決め方
一周忌法要は、お亡くなりになられた日(ご命日)から満一年後に行われます。これに対して三回忌法要は「二年後」に行われます。「なぜ三回忌は三年後ではなく、二年後なのか?」と疑問を持たれる方も少なくありません。
その理由は、数え方の違いにあります。一周忌だけは“満一年後”で数えますが、それ以降の法要は「数え年」と同じ考え方を用います。もし一周忌も数えで数えてしまうと、亡くなられた日そのものを「一回忌」と数えることになってしまうため、特別に一周忌だけは満年で数えるのです。



一周忌は満一年後なので、一回忌(亡くなられた日)と同じではないことがよく解ります。
したがって、三回忌はご命日から二年後、七回忌は六年後、十三回忌は十二年後というように、以降は「数え」で進んでいきます。
なぜ「数え」で数えるのか?
仏教には「色即是空 空即是色」(しきそくぜくう くうそくぜしき)という有名な言葉があります。「空(くう) 」とは、何もないという意味ではありません。
数字の「0」は“無”を表すもの
として使われますが、仏教の「空(くう) 」は「無」とは異なります。空(くう)とは「何もない」という意味ではなく、「固定した実体はなく、すべてが因と縁によって成り立っている」という真理です。
そのため仏教では0から数えるのではなく、1から数える「数え」で数えていきます。ただし、一周忌だけは特別に“満一年後”に営まれます。その後は数えで進むため、二年後が三回忌、六年後が七回忌、十二年後が十三回忌となるのです。
日程の調整について
一周忌や三回忌は、本来であればご命日に行うのが望ましいとされています。しかし現代では、仕事や家庭の予定を調整するのは難しい場合も多くあります。そのようなときは、ご命日より前の、家族や親族が集まりやすい日を選ぶとよいでしょう。
大切なのは日付そのものではなく、ご先祖さまを偲び、生前ご縁の深かった方々が心を寄せ合うことです。集まった方々とともに故人を偲ぶ時間こそが、法要の本質なのです。
FAQ(よくあるご質問)
一周忌は亡くなってから何年目に行うのですか?-
ご命日からちょうど一年後(満一年後)に行います。
三回忌はなぜ二年後に行うのですか?-
一周忌以降は「数え」で数えるためです。亡くなった日を一つ目と数えるので、二年後が三回忌になります。
三回忌は必ず行わなければいけませんか?-
必ずしも形式だけにとらわれる必要はありませんが、三回忌は親族がまだ集まりやすい大切なご縁の場です。できる範囲で心を込めてお勤めされるとよいでしょう。
命日より後の日に行っても大丈夫ですか?-
原則は命日までに営むのがよいとされますが、事情により後日になっても差し支えありません。大切なのは「ご縁を大切にする心」です。
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
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