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忍耐が、悟りへの道を照らす【公式】お坊さん@出張

忍耐とは、苦しみをただ耐え忍ぶことではなく、それを乗り越える智慧を持つことです。

目次

苦しみを受け止める力を培う

忍耐は、仏教において極めて重要な修行の一つです。「忍辱(にんにく)」として六波羅蜜に説かれ、苦難や試練に耐え、怒りや執着に囚われない心を養うことを意味します。単なる我慢ではなく、心の在り方を変え、苦しみを受け止める力を培うことが真の忍耐です。

お釈迦様がまだ修行者だった頃、様々な困難に遭遇しました。森での厳しい修行、他者からの侮辱、弟子たちの裏切り——それらを怒りや悲しみで返すことなく、すべてを受け入れ、慈悲の心で対応されました。その結果、真理を悟り、多くの人々を導く偉大な存在となられたのです。

現代に生きる私たちも、日々の生活の中で思い通りにならないことに直面します。仕事の悩み、人間関係の苦しみ、予期せぬ試練——これらに対し、「なぜ自分ばかりが」と嘆くのではなく、「この経験が私を成長させる」と受け止めることができたら、心の在り方が変わります。

忍耐とは、苦しみをただ耐え忍ぶことではなく、それを乗り越える智慧を持つことです。苦しみの向こうにある光を信じ、冷静な心を保つことで、やがて智慧と悟りへの道が開かれます。試練の中にこそ、自分を磨く機会があることを忘れず、今日も一歩ずつ前へ進んでいきましょう。

「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」

この法話は入仏慶讃法要のご縁でもお伝えすることがあります。ご先祖様をお迎えする仏壇には、丁寧な入仏慶讃法要が欠かせません。

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この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

ご縁をいただいた方々が、阿弥陀如来の大きな慈悲に包まれ、少しでも安心してご先祖供養に向き合っていただけるよう、日々精進しております。

このホームページでは、仏事に役立つ情報や仏教の教えを日常に活かす法話を発信しています。

またXでも法話を配信し、より多くの方に仏縁を結んでいただけるよう努めております。

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