MENU

無知は、苦しみの源|【公式】お坊さん@出張®︎

仏教の修行は「聞法(もんぼう)」、つまり教えを聞き、学ぶことが基本です。

目次

知らないことが苦しみ

私たちが日々感じる苦しみの多くは、「知らないこと」から生じています。例えば、誰かの何気ない一言に傷ついたり、誤解が生じて関係が悪化したりすることがあります。しかし、もし相手の背景や事情を深く知ることができたなら、その言葉の真意を理解し、必要以上に傷つくことはなくなるかもしれません。

仏教では「無明(むみょう)」という言葉があります。これは「真実を知らないこと」、つまり無知の状態を指し、迷いや苦しみの根本原因とされています。無明に覆われた心は、正しい判断ができず、結果として自らを苦しめる選択をしてしまうのです。しかし、逆に言えば、学びを深め、智慧を得ることで、この無知の闇を取り払うことができます。

仏教の修行は「聞法(もんぼう)」、つまり教えを聞き、学ぶことが基本です。知識を得ることは、単に頭で理解するだけではなく、人生の見方を変え、心を成長させるものです。例えば、苦しみを感じたときに「なぜ私はこう感じるのか?」と自問し、仏法を学ぶことで、その苦しみの原因を見つめ直すことができます。

また、学び続けること自体が、一つの幸せでもあります。知識を深めることで、人生の彩りが増し、視野が広がります。そして、他者の痛みや喜びを理解しやすくなるため、より良い人間関係を築くことができるでしょう。智慧の光があれば、暗闇の中でも道を見失わず、穏やかに生きることができるのです。

だからこそ、私たちは一生学び続けることが大切です。学ぶことで心が豊かになり、苦しみを減らし、より幸せに生きることができます。今日もまた、一つ新しい気づきを得られる一日でありますように。合掌🙏

「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」

この法話は百箇日法要のご縁でもお伝えすることがあります。百か日は故人への想いを深め、ご縁を大切にする法要です。

年回忌法要早見表をご覧いただくと、今年のご法要日程がすぐに分かります。

この記事が心に響いたら、シェアしていただけると嬉しいです。

この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

ご縁をいただいた方々が、阿弥陀如来の大きな慈悲に包まれ、少しでも安心してご先祖供養に向き合っていただけるよう、日々精進しております。

このホームページでは、仏事に役立つ情報や仏教の教えを日常に活かす法話を発信しています。

またXでも法話を配信し、より多くの方に仏縁を結んでいただけるよう努めております。

目次