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中道を保ち、極端を避けた調和を目指す|【公式】お坊さん@出張®︎

完璧を求めすぎず、しかし怠けすぎない自分の意見を大切にしつつ、他者の考えも尊重する

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中道(ちゅうどう)とは

中道(ちゅうどう)とは、仏教の根本的な教えの一つであり、極端に走ることなく、偏りのない生き方を指します。仏陀が悟りを開く前、極端な快楽と厳しい苦行の両方を経験し、それらが真の解脱に至らないと気づいたことが、この教えの始まりです。極端な快楽は心を乱し、苦行に執着することもまた、身体や心をすり減らしてしまうのです。

私たちの現代社会でも、極端な思考や行動に陥りやすい場面が多々あります。例えば、仕事において「成功しなければ価値がない」と思い詰めると、失敗を過度に恐れ、心の余裕を失います。一方で、「どうせ頑張っても無駄だ」と諦めてしまえば、前に進む力を失ってしまいます。このように、何かに執着しすぎることで、心のバランスが崩れてしまうのです。

では、どうすれば中道を保つことができるのでしょうか? まずは、自分が何かに執着していると気づくことが大切です。仏教では「執着を無理に消そうとしなくてもよい」と説かれています。執着そのものを完全に無くすことは難しいですが、「あ、今自分は偏った考えをしているな」と気づくだけで、その執着が和らぐことがあります。大切なのは、どちらかに寄り過ぎないよう、心のバランスをとる意識を持つことです。

例えば、「完璧を求めすぎず、しかし怠けすぎない」「自分の意見を大切にしつつ、他者の考えも尊重する」など、日々の生活の中で中道の考え方を実践することができます。大きな決断の時だけでなく、日常の些細な選択の積み重ねこそが、中道の実践なのです。

中道とは、苦しみを避けるための道ではなく、より豊かで穏やかな人生を歩むための智慧です。日々の生活の中で、少しずつ意識しながら、自分にとって最適なバランスを見つけていきましょう。合掌🙏

「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」

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この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

ご縁をいただいた方々が、阿弥陀如来の大きな慈悲に包まれ、少しでも安心してご先祖供養に向き合っていただけるよう、日々精進しております。

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