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木の影が涼しさを与えるように、思いやりが安心を生む|【公式】お坊さん@出張®︎

思いやりは特別な行為ではなく、日々の小さな言葉や態度の中にこそ宿ります。

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深い思いやりの心

夏の日差しが照りつける中、大樹の影が私たちに涼しさを与えるように、温かな思いやりは人の心を和らげ、安心を生みます。仏教では、この優しさを 慈心(じしん)といいます。慈心とは、他者の幸せを願い、苦しみを取り除こうとする心です。

しかし、思いやりとは単に親しい人に優しくすることだけではありません。本当の慈しみとは、関係のない人や、自分にとって都合の悪い人にも平等に向けられるものです。木陰が誰に対しても分け隔てなく涼しさを与えるように、私たちの思いやりもまた、相手を選ばず自然に広がるべきものです。

仏教では 四無量心(しむりょうしん)と呼ばれる四つの心があります。それは、「慈(いつくしみ)」「悲(あわれみ)」「喜(ともによろこぶ心)」「捨(こだわりを手放す心)」です。この四つを実践することで、私たちはより深い思いやりの心を育むことができます。

たとえば、買い物をしたときに「ありがとう」と笑顔で伝えること。それだけで店員さんの心が和らぎ、安心感を持てるかもしれません。誰かが困っているときにさりげなく手を差し伸べること。それだけでその人の心が救われるかもしれません。思いやりは特別な行為ではなく、日々の小さな言葉や態度の中にこそ宿ります。

私たちが涼しい木陰のような存在となり、周りの人に安心を与えられるよう、今日もまた、優しさを忘れずに過ごしたいものです。合掌🙏

「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」

この法話は四十九日法要のご縁でもお伝えすることがあります。仏教では亡き方を偲ぶ最初の大きな法要が49日です。

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この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

ご縁をいただいた方々が、阿弥陀如来の大きな慈悲に包まれ、少しでも安心してご先祖供養に向き合っていただけるよう、日々精進しております。

このホームページでは、仏事に役立つ情報や仏教の教えを日常に活かす法話を発信しています。

またXでも法話を配信し、より多くの方に仏縁を結んでいただけるよう努めております。

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