
まず自分自身の心が清らかであることが大切です。
泥の中にある蓮の花
仏教では「すべての人が仏性(ぶっしょう)を持っている」と説きます。仏性とは、私たち一人ひとりの中に宿る仏となる可能性、すなわち清らかで尊い心の本質のことです。日々の生活の中で、私たちは怒りや迷い、不安にとらわれることがあります。しかし、自分の中に仏性があると信じることで、それらの感情に振り回されることなく、穏やかな心を保つことができます。
また、他者の仏性を信じることも大切です。私たちは人間関係の中で、相手の言動に心を乱されることが多々あります。しかし、「この人にも仏性があるのだ」と思うことで、相手の良き面に目を向けることができ、怒りや不信感が和らぎます。たとえ今はその仏性が表に現れていなくても、それは泥の中にある蓮の花のようなもの。適切な環境と関わり方によって、やがて美しく咲く時が来るのです。
そのためには、まず自分自身の心が清らかであることが大切です。心が濁っていると、相手の仏性を見ることは難しくなります。逆に、こちらが穏やかで慈しみの心を持って接すれば、相手も自然と心を開き、仏性を表しやすくなるのです。まるで澄んだ水が周囲を映し出すように、私たちの心の在り方が、他者にも影響を与えるのです。
仏性を信じることは、ただの理想論ではありません。日々の生活の中で実践することで、私たちの心は穏やかになり、人間関係もより調和のとれたものになります。私たちが互いの仏性を信じ、尊重し合うことで、より安らぎのある世界を築くことができるのです。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
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