
沈む夕日を眺めながら、阿弥陀さまのお浄土へ思いを馳せる実践の期間です。
彼岸会とは?
春分の日を中日として、前後3日間を合わせた7日間が「春季彼岸会」です。この期間は、ご先祖さまを偲び、仏道に心を向ける大切な仏教行事です。「彼岸」とは、迷いや煩悩に満ちたこの世「此岸(しがん)」から、悟りの世界「彼岸」へと至ることを意味します。
春分の日は昼と夜の長さがほぼ等しくなり、太陽が真西に沈む特別な日。仏教では、西方に極楽浄土があると説かれています。沈む夕日を眺めながら、阿弥陀さまのお浄土へ思いを馳せることは、私たちの心を静め、迷いから離れる一つの手立てとなります。
お彼岸の七日間は「六波羅蜜(ろくはらみつ)」の実践の期間ともされます。布施・持戒・忍辱・精進・禅定・智慧、この六つの行いを心がけ、少しでも仏さまの教えに近づく機会にしましょう。特に現代は、忙しさや情報に追われる毎日です。そんな時こそ、手を合わせ、ご先祖さまや阿弥陀さまに感謝の心を捧げることが、心の拠り所となります。
春のお彼岸は、私たちに「命のつながり」を見つめ直し、生かされていることへの感謝を深める期間でもあります。穏やかな時間の中で、浄土へ向かう自分の歩みを振り返る、尊いひとときにしたいですね。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は春季彼岸会・秋季彼岸会のご縁でもお伝えすることがあります。春秋のお彼岸について詳しくは彼岸会ページを参照して下さい。
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