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空の教えが、執着からの解放をもたらす|【公式】お坊さん@出張®︎

執着を強めれば強めるほど、望むものは離れていくのです。

目次

固定観念が苦しみを生み出す

人は誰しも「こうあるべき」「これは正しい」と、自分の中に作り上げた固定観念に縛られて生きています。しかし、その固定観念こそが、強い執着の正体なのです。仏教の「空(くう)」の教えは、すべてのものは因縁によって成り立ち、決して変わらぬ実体はないと説きます。

けれど私たちは、その「無常の真理」に気づかず、「こうでなければならない」と強く握りしめてしまう。思い通りにいかない現実に直面したとき、その執着がそのまま苦しみとなり、心を乱します。まさに、固定観念が壊れた瞬間に、本当の苦しみが生まれるのです。

たとえば、手のひらいっぱいに掬った砂を強く握りしめると、指の隙間からこぼれ落ちてしまうように、執着を強めれば強めるほど、望むものは離れていくのです。

空(くう)の教えに目覚めたとき、私たちはようやく心の重荷を降ろし、軽やかに生きられるようになります。変わりゆく世の中だからこそ、今あるご縁や出会いに感謝し、執着から離れた心で、今日一日を大切に過ごしましょう。

「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」

この法話は四十九日法要のご縁でもお伝えすることがあります。故人が仏様の御国に往生される大切な節目が「四十九日法要」です。

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この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

ご縁をいただいた方々が、阿弥陀如来の大きな慈悲に包まれ、少しでも安心してご先祖供養に向き合っていただけるよう、日々精進しております。

このホームページでは、仏事に役立つ情報や仏教の教えを日常に活かす法話を発信しています。

またXでも法話を配信し、より多くの方に仏縁を結んでいただけるよう努めております。

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