
生きているこの世界が、仏教を実践する道場なのです。
仏道は日常生活の中にある
仏道は特別な修行者や僧侶だけのものではなく、私たち在家の生活の中にも、しっかりと根づいています。仏教は“今ここ”にある現実の苦しみや悩みに光を当てる教えです。お釈迦様は「対機説法」といって、人それぞれの悩みや生き方に応じて、最もふさわしい言葉を選んで教えを説かれました。それはつまり、どんな人の日常にも仏の智慧が必要であり、届くべきであるということなのです。
日々の生活の中で、家族を思い、感謝し、相手を思いやること。誰かの困りごとに手を差し伸べること。忙しい中でも掃除を丁寧に行ったり、いただいたご飯を「ありがとう」と味わったり。そうした一つ一つの行動は、仏道そのものであり、阿弥陀さまが私たちと共におられる証でもあります。
仏の道は、山奥での修行ではなく、この煩悩に満ちた日常の中にこそ開かれています。生きているこの世界が、仏教を実践する道場なのです。仏教は現実逃避ではなく、現実を生きる力。その一歩は、日常の小さな気づきから始まります。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は49日法要のご縁でもお伝えすることがあります。故人が仏様の御国に往生される大切な節目が「四十九日法要」です。
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