
私たちが目指すのは、仏さまのような広く深い心です。
自他一如(じたいちにょ)
仏教では慈悲(じひ)の心を大切にします。「慈」とは相手に楽を与えようとする心、「悲」とは苦しむ人に寄り添い、その苦を取り除こうとする心。この二つの心を持つと、私たちは相手と自分の間にあった壁を自然と低くすることができます。
心が狭くなっている時は、自分の正しさに固執しがちで、些細な一言や行動にもイライラしたり、深く悩んだりしてしまいます。でも、少しだけ心の窓を開いて「この人も苦しんでいるのかもしれない」と想像してみると、不思議と怒りや不満が和らぎ、物事がスムーズに動き出すのです。
仏さまの教えは自他一如(じたいちにょ)→自分と他人は本来つながっているということ。慈悲の心は、そのつながりを実感させてくれる力でもあります。
私たちが目指すのは、仏さまのような広く深い心。毎日の生活の中で、柔らかく、あたたかく、物事を受けとめることができれば、人生はもっと優しく、楽になるはずです。今日一日、まずは自分に、そして周囲の人に、少しだけ広い心で接してみましょう。
たとえ心が揺らいでも、それを責めず、受けとめてあげることが「心を広くする」第一歩です。広い心は、完璧であることではなく、ありのままを認めるやさしさから始まります。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は四十九日法要のご縁でもお伝えすることがあります。ご供養の中でも特に重んじられるのが49日です。
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