
清らかな心は、周囲の人々にも安らぎを与えます。
浄心(じょうしん)とは
人の心は、まるで水面のようなもの。風が吹けば波立ち、泥が混ざれば濁ってしまう。でも、その水を静かに落ち着かせ、澄ませていけば、底にある真実が見えてくるように、心もまた清らかに整えれば、物事の本質が自然と見えてくるのです。
仏教では、煩悩によって曇った心を染心(せんじん)と呼びます。怒りや欲、妬みといった感情は、私たちの判断を誤らせ、人との関係や日々の暮らしにも影響を与えます。だからこそ浄心(じょうしん)・・・清らかな心を保つことが大切だと説かれています。
清らかな心には智慧(ちえ)が宿ります。智慧とは、ただの知識ではなく、迷いを超えて真理を見抜く力。阿弥陀さまの光は、そんな清らかな心を持つ者に等しく注がれます。
とはいえ、私たちは凡夫ゆえ、常に清らかでいることは難しい。だからこそ、日々自分の心を振り返り、少しずつでも曇りを取り除いていく努力が大切なのです。
心を整えること。それこそが、仏道への第一歩。
まずは今日一日、優しさと思いやりを持って過ごすことから始めてみましょう。
清らかな心は、周囲の人々にも安らぎを与えます。自分の心を整えることは、同時に他者の苦しみを和らげる行いでもあるのです。その小さな実践が、やがて大きな光となって、人生を照らしてくれるでしょう。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
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