
悟りとは、念仏する私たちすべてに開かれているものなのです。
日常生活で菩提に至る
仏教で「菩提」とは、煩悩を超えて真理に目覚めた「悟り」のことを言います。
私たちは日々、迷いや悩み、欲や怒りの中に生きていますが、そんな私たちにこそ、阿弥陀仏の本願の光が注がれています。
親鸞聖人は、自らの力で悟りを得るのではなく、仏さまの大いなる慈悲によって、誰もが必ず菩提に至ると教えてくださいました。
つまり、悟りとは特別な修行者だけのものではなく、念仏する私たちすべてに開かれているものなのです。
菩提は遠くにある高い山の頂ではなく、今ここで私たちを包み、照らしてくださっている仏の光そのもの。
その光に照らされながら歩む道が、念仏の道です。
だからこそ私たちは、自分の力不足を嘆くのではなく、阿弥陀さまの光に身をゆだねて、素直な心で生きていくことが大切です。
そこにこそ、真の安心と喜びがあるのです。
そして、たとえ悩みや苦しみの中にあっても、「私も仏に成る道の中にいる」と気づくことができれば、その歩みはすでに仏道そのもの。
何気ない日常の中でこそ、仏さまの光がそっと私たちを包んでくださっているのです。
その光に感謝し、今日も一歩を踏み出していきましょう。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は四十九日法要のご縁でもお伝えすることがあります。ご供養の中でも特に重んじられるのが49日です。
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