
自分の言葉を丁寧に選ぶことは、自分自身の心を育てることにもつながります。
心を仏さまのように
私たちが日々使う言葉には、心の状態がそのまま映し出されます。心が穏やかな時には、自然とやさしい言葉が口からこぼれ、周囲に安心感を与えるものです。しかし、心に怒りや不安があるときは、つい冷たい言葉やとげのある言い方になってしまい、知らず知らずのうちに人を傷つけてしまうこともあります。
言葉は目に見えないけれど、確実に人の心に届き、時には心を癒し、時には深く傷つける力を持っています。だからこそ、私たちは「どんな言葉を選ぶか」に意識を向ける必要があります。
仏教では正語(しょうご)といって、真実で、やさしく、相手を思いやる言葉を大切にしなさいと教えています。嘘や悪口、無駄なおしゃべりを避け、心を整えた上で、相手のことを思って発する言葉こそが、仏さまの教えにかなうものです。
また、自分の言葉を丁寧に選ぶことは、自分自身の心を育てることにもつながります。怒りに任せた言葉を使えば、自分の心もまた荒れてしまいますが、やさしい言葉を使えば、心の中にもやさしさが育っていきます。
一日一日、丁寧な言葉を選びながら、自分の心を仏さまのように整えていきましょう。その積み重ねが、人との関係を深め、自分の人生をも豊かにしてくれます。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
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