
心の向きが変われば、見える景色は確かに変わっていきます。
心のフィルターを通した世界
私たちが見ている世界は、決してそのままの姿ではなく、自分自身の「心の眼」を通して映し出された世界です。
同じ景色、同じ出来事であっても、心が荒れている時には冷たく、厳しく感じられ、穏やかな心で向き合えば、そこに温もりや意味を見出すことができます。
怒りや妬み、不安が心を覆っているとき、美しいはずの景色さえ色あせ、周囲の言葉も刺々しく聞こえてしまうものです。
反対に、感謝や慈しみの心が芽生えていると、何気ない日常の一場面が、どこか仏の世界のように尊く感じられてきます。
仏教が大切にしているのは、「外の世界を変えること」ではありません。
自分の心の姿勢を整え、物事をどう受け取るかに気づくことです。
世界は急には変わらなくても、心の向きが変われば、見える景色は確かに変わっていきます。
日々の出来事に一喜一憂する前に、少し立ち止まり、自分の心がどんな状態にあるのかを静かに見つめてみましょう。
柔らかな心には、柔らかな世界が映し出されます。
今日の始まりに、あなたの心にはどんな景色が広がっていますか。
心を整えて、穏やかで実りある一日をお過ごしください。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は〇〇法要のご縁でもお伝えすることがあります。
安心できる出張お坊さんをお探しの方へ。浄土真宗本願寺派の僧侶が、真心を込めて法要・葬儀を執り行います。