
どんな状況の中にも帰る場所があると知ることが大切です。
「南無阿弥陀仏」と称える
念仏は、阿弥陀如来に心を寄せる行いです。迷いや不安を消し、心に安らぎをもたらします。私たちは日々の生活の中で、将来への不安、人間関係の悩み、過去への後悔など、さまざまな思いに心を揺さぶられています。頭では理解していても、心が追いつかず、気づけば迷いの中に沈んでしまうことも少なくありません。
念仏を称えることは、そうした迷いを力づくで断ち切ることではありません。
「南無阿弥陀仏」と称えるその声に、阿弥陀如来のはたらきを聞かせていただき、自分ひとりで背負っていた重荷を下ろしていく行いです。
煩悩や雑念は消し去るべきものではなく、抱えたままでも包まれていると気づくことで、心は自然とやわらいでいきます。
念仏を称えることで、日常の雑念や煩悩が完全になくなるわけではありません。しかし、不安や迷いに振り回されていた心が、少し距離を持って自分自身を見つめられるようになります。迷いが消えるとは、何も感じなくなることではなく、迷いがあっても立ち止まり、呼吸を整えられる心が育つことなのです。
また、念仏は特別な場所や時間を選ぶ必要もありません。悲しみの中にあるとき、怒りが湧き上がるとき、前向きになれない自分に気づいたとき・・・そんな瞬間こそ、念仏は私たちを支えてくれます。うまく生きられない自分、弱さを抱えた自分を否定するのではなく、そのまま仏さまに任せていく。それが念仏の心です。
念仏を重ねるうちに、出来事そのものよりも「どう受け取るか」が変わっていきます。人生から問題がなくなるのではなく、どんな状況の中にも帰る場所があると知ること。それが、念仏によって与えられる真の安らぎなのです。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は入仏法要や祥月命日法要のご縁でもお伝えすることがあります。
新しい仏壇をお迎えする時には、感謝とご縁を結ぶ入仏慶讃法要を行います。
毎年巡ってくる亡き方の命日に勤めるご供養が「祥月命日法要」です。
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