
怒らずに過ごせた一日は、自分の心を守り、周りの人の心も守った一日とも言えるでしょう。
仏道の大切な歩みのひとつ
「今日は怒らずに過ごせたな」
一日を振り返ったとき、そう思える日があると、どこか心が穏やかになります。
私たちは日常生活の中で、思い通りにいかない出来事に何度も出会います。仕事のこと、人間関係、家族との会話、ちょっとした一言。
小さなことでも、心は簡単に揺れ動き、気づけば怒りが湧き上がることもあります。
仏教では、この怒りの心を「瞋恚(しんに)」という煩悩のひとつとして説かれています。
怒りは相手を傷つけるだけではなく、まず自分自身の心を苦しめてしまうからです。だからといって、怒りを完全に無くそうと無理をする必要はありません。
私たちは人間ですから、感情が生まれること自体は自然なことです。
しかし、怒りに任せて言葉をぶつけたり、態度で相手を責めたりする前に、ほんの少しだけ立ち止まることが出来たなら、それはとても尊いことです。
一日を振り返ったとき、「今日は怒らずに過ごせた」そう思える日があれば、それは立派な功徳の一日です。
特別な修行をしたわけではなくても、誰かに優しく接することができたり、穏やかな心で一日を終えられたりすることは、仏道の大切な歩みのひとつだからです。
怒らなかった一日は、心に静かな灯りがともった一日。その穏やかな心が、また次の日の優しさを生み出していくのかもしれません。
日常生活の中にある、こうした小さな気づきの積み重ねこそが、私たちの心を少しずつ整えてくれる仏道の歩みなのだと思います。
怒らずに過ごせた一日は、自分の心を守り、周りの人の心も守った一日とも言えるでしょう。その穏やかな積み重ねが、やがて人と人との優しいご縁を育てていくのかもしれません。合掌🙏
次回の法要までの間も、日常の中で心を整える法話を発信してまいります。季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は49日法要や初盆法要のご縁でもお伝えすることがあります。
仏教では亡き方を偲ぶ最初の大きな法要が49日です。
お盆の中でも特別に意義深いのが初盆です。
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