
焦らず、比べず、流れに任せてみることが大切ではないのでしょうか。
雨上がりの川は、大きく濁る
昨日まで澄んでいた水も、山や大地から流れ込んだ土や泥によって、一変してしまいます。しかし、その濁りもずっと続くわけではありません。川は流れ続ける中で、やがて泥が沈み、少しずつ本来の澄んだ姿へと戻っていきます。
私たちの心もまた、これと同じではないでしょうか。日々の生活の中で、思いがけない出来事や人との関わりによって、怒りや不安、悲しみに覆われ、心が濁ることがあります。
その時、私たちはつい、その濁りを何とか消そうとしたり、早く元に戻そうとして、心をかき回してしまいます。しかし、無理に取り除こうとすればするほど、かえって濁りは広がり、心は落ち着きを失ってしまいます。
大切なのは、無理に変えようとすることではなく、今の自分の状態に気づき、そのまま受けとめていくことです。
川が自然の流れの中で澄んでいくように、私たちの心もまた、本来は静けさへと戻っていく力を持っています。
仏教では、私たちの心に起こるさまざまな感情を否定するのではなく、それに気づき、執着しないことの大切さが説かれています。
濁りがあることもまた自然なことであり、そのままの自分を認めていくことが、やがて心を整えていく道となるのです。
焦らず、比べず、流れに任せてみる。そのひとときが、心に静かな余白を生み出してくれます。
今日という一日の中で、どのような出来事があっても、その流れの中で、少しずつでも心が澄んでいくご縁をいただいていることに、気づいていきたいものです。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は入仏式や初盆法要のご縁でもお伝えすることがあります。
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