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因陀羅網(いんだらもう)~すべてはつながり合っている~

自分の何気ない一言や行いが、誰かの心を照らしていることもあります。

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ともに生かされ、ともに生きる

仏教には 因陀羅網(いんだらもう)という美しいたとえがあります。

それは、帝釈天の宮殿に張り巡らされた網であり、その交点一つひとつに宝の珠がかかっていると説かれています。

その珠は、ただ自分だけが光るのではなく、周りのすべての珠を映し出し、無限に反射し合って輝いています。

この世界もまた、因陀羅網のようなものです。

人間だけでなく、動物、植物、空気、自然、そして目には見えない想いや言葉までもが、互いに影響し合いながら存在しています。

どこか一か所が揺れれば、その波紋は必ず全体へと広がっていくのです。

私たちはつい、「自分は自分、他人は他人」と考えがちですが、仏教の眼から見れば、誰一人として孤立して生きている人はいません。

知らぬ間に誰かに支えられ、また自分の何気ない一言や行いが、誰かの心を照らしていることもあります。

だからこそ、日々の言葉や態度、行動が大切になるのです。

怒りや無関心もまた網を伝わり、やさしさや思いやりも同じように広がっていきます。

因陀羅網の教えは、「自分さえ良ければいい」という生き方から、「ともに生かされ、ともに生きる」視点へと私たちを導いてくれます。

今日の一つの想い、ひとつの行いが、この世界のどこかで静かに輝いている。

そのことを心に留めながら、丁寧に日々を生きていきたいものですね。合掌🙏

「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」

この法話は49日法要や年回忌法要のご縁でもお伝えすることがあります。49日はご家族が集まり、感謝とお別れを偲ぶ大切な時です。

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この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

ご縁をいただいた方々が、阿弥陀如来の大きな慈悲に包まれ、少しでも安心してご先祖供養に向き合っていただけるよう、日々精進しております。

このホームページでは、仏事に役立つ情報や仏教の教えを日常に活かす法話を発信しています。

またXでも法話を配信し、より多くの方に仏縁を結んでいただけるよう努めております。

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