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無我(むが)とは何か|【公式】お坊さん@出張®︎

「自分」にとらわれすぎず、「目に見えないつながり」を大切にする。

目次

多くのご縁に生かされている私

「無我」とは、「自分」というものが、実は固定された形で存在していないという仏教の大切な教えです。

私たちは普段、「これは私の体」「これは私の心」「これは私の考え」と、はっきりした“自分”があるように感じて生きています。しかし、よく見つめてみると、体も心も一瞬たりとも同じ状態ではありません

昨日は元気だった体が今日は疲れていたり、昨日は平気だった言葉に今日は傷ついたりします。考え方や感じ方も、年齢や経験、環境によって少しずつ変わっていきます。そう考えると、「これが本当の私だ」と言い切れるものは、どこにも見当たらないのです。

無我を知ることは、「自分をなくす」ことではありません。むしろ、「自分に縛られすぎない」生き方を教えてくれます。他人と比べて落ち込んだり、評価や立場に執着して苦しくなるのは、「確かな自分」を守ろうとする心が強すぎるからです。

無我の教えに触れると、「こうでなければならない自分」から少し自由になり、心がふっと軽くなっていきます。

また、無我は「独りで生きている私」ではなく、「多くのご縁の中で生かされている私」に気づかせてくれます。家族、友人、名も知らぬ人、自然や社会、そのすべてのつながりの中で、今の自分がここにいるのです。

仏さまは、変わりゆくものに執着するのではなく、その変化を受け入れ、広い心で生きる智慧を示してくださいました。

「自分」にとらわれすぎず、「目に見えないつながり」を大切にする。

その歩みの中にこそ、安心と感謝に満ちた人生が開かれていくのではないでしょうか。

今日もいただいているご縁に手を合わせながら、一歩ずつ歩んでまいりましょう。

合掌🙏

「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」

この法話は四十九日法要や年忌法要のご縁でもお伝えすることがあります。ご家族が心を合わせて勤める大切な節目については四十九日法要ページを参照して下さい。

🔗49日の数え方・計算について▶︎


ご供養の流れについては年忌法要ページをどうぞ。

年回忌法要早見表をご覧いただくと、今年のご法要日程がすぐに分かります。

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この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

ご縁をいただいた方々が、阿弥陀如来の大きな慈悲に包まれ、少しでも安心してご先祖供養に向き合っていただけるよう、日々精進しております。

このホームページでは、仏事に役立つ情報や仏教の教えを日常に活かす法話を発信しています。

またXでも法話を配信し、より多くの方に仏縁を結んでいただけるよう努めております。

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