
苦しみを無理に消そうとするのではなく、正しく知り、見つめることが大切です。
心の眼を育てる
仏教では、私たちが感じるあらゆる苦しみの根源は、「無知」と「執着」にあると説かれています。
無知とは、この世の成り立ちや真理を知らず、物事が永遠に続くかのように思い込んでしまう心の在り方です。人との関係、健康、立場や評価も、いつまでも変わらないものだと錯覚してしまうところから、失う不安や恐れが生まれます。
一方、執着とは、そうしたものに「手放したくない」「失いたくない」と強くしがみつく心です。しかし仏教では、それらはすべて 空(くう)、つまり実体をもたず、常に移ろい変化していく存在だと教えられます。形あるものは必ず変わり、出会いがあれば別れがある。この真理を知ることで、私たちの心は少しずつ縛りから解放されていきます。
「空の智慧」を持つとは、目の前の出来事に一喜一憂するのではなく、その背後にある因縁や無常を静かに見つめる心の眼を育てることです。すると、怒りや不安は絶対的なものではなくなり、「そう感じている自分がいる」と穏やかに受け止められるようになります。
苦しみを無理に消そうとするのではなく、正しく知り、見つめること。その先にこそ、私たち本来のやさしさと安らぎが静かに開かれていくのです。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は49日法要と一周忌法要のご縁でもお伝えすることがあります。49日はご家族が集まり、感謝とお別れを偲ぶ大切な時です。
感謝の心を伝える方法として、年忌法要は大切なご縁の場です。[年忌法要ページ]をご覧ください。
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