
昨日できなかったことを、今日ほんの少しやってみる。その小さな決意も、立派な一念発起です。
「どう生きるか」を問い直す覚悟
私たちが日常でよく使う 一念発起(いちねんほっき)という言葉は、もともと仏教の 一念発起菩提心(ぼだいしん)を略したものです。
それは、迷いの中にある自分の生き方を見つめ直し、悟りを目指して歩もうと心を定める決意を表しています。言い換えれば、煩悩に振り回される生き方から離れ、仏の道に帰依しようとする深い誓いの心です。
現代では「何かを決心して新しく始めること」という意味で使われることが多いですが、その背景には、単なる気合いや勢いではなく、「どう生きるか」を問い直す仏教的な覚悟が流れています。一念発起とは、人生を大きく変えようとする派手な決断だけを指す言葉ではありません。
人は何度でも迷い、立ち止まり、時には挫折します。けれど仏教では、その失敗そのものを否定しません。倒れたあとに、もう一度立ち上がろうとする心、そのたびに起こる一念発起こそが尊いのです。完璧である必要はありません。昨日できなかったことを、今日ほんの少しやってみる。その小さな決意も、立派な一念発起です。
今この瞬間に、迷いを少し手放し、できる範囲の善い行いから始めてみる。その積み重ねが菩提心の芽を育て、やがて自分自身を支える大きな功徳となっていきます。
今日という一日も、新たな心で、ともに一歩を踏み出してまいりましょう。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は四十九日法要や一周忌法要などの年回忌法要のご縁でもお伝えすることがあります。
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