
「今の自分はどんな心で話しているのか」と立ち止まって見つめることが大切です。
正当化の嘘と慈悲の方便
自分を守るための嘘は、心を曇らせやすいものです。
その場を乗り切るための言葉であっても、後になって自分の心に重く残ることがあります。他人との討論の中で、自分を正当化したくなることがあります。
また、世間の目を気にして、本当の思いとは違う言葉や行動をとってしまうこともあります。それもまた、自分を守るための嘘となり、知らず知らずのうちに心を曇らせてしまうのかもしれません。
嘘を重ねるほど、本当の自分との距離は広がり、心はどこか落ち着かなくなっていきます。
一方で、相手を思いやる中で、すべてをそのまま言わない優しさもあります。誰かを傷つけないために言葉を選ぶことは、嘘というよりも慈悲のあらわれであり、仏教でいう「方便」ともいえるでしょう。
大切なのは、その言葉が「自分を守るため」なのか、それとも「相手を思う心」から出ているのかを見つめることです。同じ“言わない”という行いでも、心の向きが違えば、その意味は大きく変わります。
自分を守るための嘘は心を閉ざし、相手を思う言葉は心を開いていきます。
仏教では、自分の心のあり方を見つめることを大切にします。外からは同じように見える行いでも、その内側にある心が違えば、その行いの意味も大きく変わっていきます。
日常の中で、つい言葉を取り繕ってしまうことは誰にでもあります。しかし、その一つ一つの言葉に気づき、「今の自分はどんな心で話しているのか」と立ち止まって見つめることが、心を整える大切なご縁となります。
すぐに正直になれない時もありますが、少しずつでも本当の気持ちに向き合うことが、心の曇りを晴らす一歩となるのです。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は〇〇法要のご縁でもお伝えすることがあります。
仏教では亡き方を偲ぶ最初の大きな法要が49日です。
日常の学びを、ご供養の場である年忌法要にも活かしていただけます。[年忌法要ページ]をご参照ください。
年回忌法要早見表をご覧いただくと、今年のご法要日程がすぐに分かります。
出張でのご法要・お葬式をご希望の方へ
私が責任をもってお勤めいたします。