
出会える人、交わせる言葉、過ごせる時間、その一つひとつがかけがえのないご縁です。
反対のものが光を放つ
乾電池には+と−があり、その反対の性質が合わさることで電気が流れ、力が生まれます。どちらか一方だけでは、何も動きません。この当たり前の仕組みは、私たちの人生にも通じています。
私たちはつい、喜びだけの人生を求め、悲しみや苦しみを避けようとします。しかし、喜びと悲しみという両極があるからこそ、心は動き、人生に深みが生まれていくのです。もし苦しみを知らなければ、何気ない日常のありがたさに気づくことも難しいでしょう。
さらに仏教では、生と死もまた切り離せない一つの流れとして説かれます。生死があるからこそ、今こうして生きていることの尊さが際立ちます。限りある命であると知らされるからこそ、「今」という時間はかけがえのないものとして感じられるのです。
そして、未来への不安や迷いもまた、私たちに大切な問いを投げかけてくれます。不安があるからこそ、「どう生きるか」を考え、立ち止まり、自分の歩みを見つめ直すことができるのではないでしょうか。その揺れ動く心に気づくこと自体が、すでに仏さまからのはたらきかけとも言えるのです。
思い通りにならない出来事も、避けたいと感じる感情も、すべてが無駄ではなく、私を育ててくれる大切なご縁です。反対のものがあるからこそ、人生は動き、そして光を放ちます。
だからこそ今、この一日を大切に生きていきたいものです。
また、目の前の当たり前と思っている日常も、決して当たり前ではありません。出会える人、交わせる言葉、過ごせる時間、その一つひとつがかけがえのないご縁です。
失ってから気づくのではなく、今この瞬間に気づいていくことが、私たちにできる大切な歩みではないでしょうか。今日の一歩を、丁寧に重ねていきたいものです。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は入仏式や遷仏法要のご縁でもお伝えすることがあります。
お仏壇を新しく整えることは、仏様をお迎えする大切なご縁です → [入仏慶讃法要]
ご家庭の事情で仏壇を移される際、またはお仏壇を処分される場合には「遷仏法要」をお勤めします。
年回忌法要早見表をご覧いただくと、今年のご法要日程がすぐに分かります。
ご縁を大切にしたご法要をご希望の方へ
浄土真宗本願寺派の正式僧侶である私が、心を込めてお勤めいたします。