
壊れないことよりも、ほどけた時に結び直していく心が大切です。
結び直していく心とは
私たちは日々、沢山のご縁の中で生きています。
仕事での出会い、何気ない会話、趣味を通じて出会った人たち。その一つ一つが、今の自分を支えてくださっている大切なご縁です。
しかし、その全てが思い通りに進むわけではありません。時には言葉がすれ違い、相手の気持ちが分からなくなったり、自分の心にも余裕がなくなったりすることがあります。
昨日までは普通に話していたのに、急に距離を感じてしまうこともあります。
そんな時、私たちは「もういいか」と、そのご縁を手放してしまいたくなることがあります。
けれど、本当に大切なご縁というものは、簡単に切れてしまうものではなく、一度ほどけても、もう一度結び直していけるものなのかもしれません。
歩いている途中で靴紐がほどけた時、そのまま走り続ければ転んでしまいます。だから私たちは、一度立ち止まり、しゃがみ込み、結び直します。それは「止まること」ではなく、これから先を安心して歩むための大切な時間です。
ご縁もまた同じではないでしょうか。
時には立ち止まり、自分自身を見つめ直し、相手を見つめ直し、「このご縁は自分にとって本当に大切なものなのか」と静かに考えてみる。その時間があるからこそ、以前よりも深く、温かな関係へと育っていくことがあります。
仏教では、何事も思い通りになる世界とは説かれていません。だからこそ、壊れないことよりも、ほどけた時に結び直していく心が大切なのだと思います。
靴紐を結び直すことで、安心してゴールを目指せるように、ご縁もまた、結び直すことで、これから先を共に歩む温かなご縁へと変わっていくのかもしれません。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は49日法要や百箇日法要のご縁でもお伝えすることがあります。
ご家族が心を合わせて勤める大切な節目については四十九日法要ページを参照して下さい。
故人を偲び、節目ごとにご縁を確かめるのが百か日です。
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このような思いで、日々お参りに伺っております。よろしければ、私の信条についてもご覧ください。