
頑張って得たはずのお金や物が、治療費や生活を支える費用へと変わっていくこともあります。
放下着(ほうげじゃく)の智慧
私たちは日々、さまざまなものを求めながら生きています。
「もっと良い暮らしをしたい」
「周りから良く見られたい」
「人より遅れたくない」
その想い自体が悪いわけではありません。
ですが、いつの間にか、
「おしゃれだから」
「カッコいいから」
「人が持っているから」
という気持ちに引っ張られ、自分自身を削りながら無理を重ねてしまうことがあります。
仏教では「放下着(ほうげじゃく)」という言葉があります。
これは、抱え込み過ぎた執着を手放していく教えです。
私たちは、「もっと頑張らなければ」と思い過ぎるあまり、今の自分を否定してしまうことがあります。
頑張ることは大切です。ですが、頑張り続けることで心や身体を壊してしまえば、本当に求めていた幸せから遠ざかってしまうこともあります。
実際に、無理を重ねた結果、足腰を悪くしてしまったり、精神的に疲れ果ててしまう方も少なくありません。
そして、頑張って得たはずのお金や物が、治療費や生活を支える費用へと変わっていくこともあります。
そう考えると、「何のために無理をしていたのだろう」と気づかされることがあります。
仏教は、決して「怠けなさい」と教えているわけではありません。
ですが、「これ以上無理をしなくても大丈夫」と、自分自身に優しく声をかけることの大切さを教えてくれています。
時には立ち止まり、休む勇気を持つこと。
不要な執着を少しずつ手放し、ありのままの自分を受け入れて歩むこと。
それこそが、穏やかで安心できる人生につながっていくのかもしれません。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
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