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気づいたということは、昨日まで見えなかったものが、今日は見えているということです。
私たちは、たくさんのご縁に支えられながら日々を過ごしています。
人との出会いや誰かの言葉、失敗や思い通りにならない出来事。その中で、「自分はまだまだだな」「もっと出来たのではないか」と、自分の至らなさに気づいて落ち込むこともあるでしょう。
しかし仏教では、自分の姿に気づかされることを、ただの落ち込みとして終わらせません。それまで見えていなかった自分の姿を知ることも、さまざまなご縁を通して仏さまから知らされる大切な仏縁なのです。
そして、気づいて見えてくるのは、自分の力不足や努力不足だけではありません。
「こうしなければならない」
「もっと頑張らなければならない」
「今までこうしてきたのだから、これからも続けなければならない」
そんな思いを強く握りしめることで、自ら不安や苦しみを大きくしていたことに気づく場合もあります。
大切にしてきたものを受け継ぐことと、それに縛られることは同じではありません。
自ら願って大切にすることと、「そうしなければならない」という義務感から続けることも、よく似ているようで心のあり方は違います。
仏教で説かれる「執着」とは、何かを大切に思うこと自体を否定するものではありません。大切だからこそ手放せず、「こうでなければならない」と握りしめることで、自分自身が苦しくなっていく。その心の姿に気づかせていただくことが大切なのです。
気づいた自分を責める必要はありません。
「なぜ、こんなに苦しかったのだろう」
「私は何を握りしめていたのだろう」
そう自分の心を見つめることで、それまで当たり前だと思っていたことを、もう一度考えることができます。
気づいたということは、昨日まで見えなかったものが、今日は見えているということ。
だからこそ、気づいたその瞬間から、私たちはすでに新しい一歩を踏み出しているのです。合掌🙏
「この記事は、浄土真宗本願寺派 龍眞院『お坊さん@出張®』がお届けしました。」
この法話は49日法要や遷仏法要のご縁でもお伝えすることがあります。
仏教では亡き方を偲ぶ最初の大きな法要が49日です。
ご家庭の事情で仏壇を処分される際には「遷仏法要」が大切です。
年回忌法要早見表をご覧いただくと、今年のご法要日程がすぐに分かります。
関西で出張法要・お坊さん派遣をご希望の方へ
浄土真宗本願寺派の正式僧侶である私が、責任をもってお勤めいたします。