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【過去に囚われず、未来を心配せず、今に集中しましょう。】

仏教の「無常」の教えは、すべての物事が移り変わる真理を示しています。過去も未来も、私たちが直接手を加えることはできません。過去の出来事は思い出として残るだけであり、未来は不確定な可能性でしかありません。しかし、私たちはしばしば過去の後悔や未来への不安にとらわれ、それが原因で心の平和を失ってしまうことがあります。

無常を理解することは、物事に固執せず、自然な流れを受け入れることです。過去に執着することは、去っていった川の流れを追いかけるようなもの。未来を心配することは、まだ見ぬ川の流れに怯えることです。しかし、私たちが実際に触れることができるのは、目の前を流れる「今この瞬間」という川だけです。この「今」に集中することが、心を穏やかに保ち、充実感を得る秘訣です。

仏教では、現在に心を置く実践として「念」が説かれています。「念」とは「今に心を向ける」こと。例えば、呼吸に意識を向ける、手を動かしている瞬間に注意を払うといったシンプルな行為が、それに当たります。こうした実践を重ねることで、私たちの心は過去や未来の雑念から離れ、「いま」に安定します。

心が過去に向かいそうになったら、「もう過ぎたこと」と思い、未来に不安を感じたときには「まだ来ぬこと」と気づいてください。そして、再び呼吸や目の前の行動に心を戻しましょう。この繰り返しが、無常を受け入れる姿勢を育ててくれます。

今日も「今この瞬間」に感謝し、静かな心で過ごしましょう。それが、仏教の教えに基づく平和な一歩です。合掌🙏

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この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

ご縁をいただいた方々が、阿弥陀如来の大きな慈悲に包まれ、少しでも安心してご先祖供養に向き合っていただけるよう、日々精進しております。

このホームページでは、仏事に役立つ情報や仏教の教えを日常に活かす法話を発信しています。

またXでも法話を配信し、より多くの方に仏縁を結んでいただけるよう努めております。

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