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【静かな心は、嵐の中でも動じない】

私たちは、外の状況をコントロールすることはできませんが、自分の心の在り方を整えることはできます。

日常生活は、さまざまな出来事や困難の連続です。天候のように穏やかな日もあれば、大荒れの日もあります。しかし、どんな嵐が訪れても、それに飲み込まれるのではなく、心を静めることで冷静に乗り越えることができます。これは、仏教でよく説かれる「平常心」にも通じる考えです。

心を静める方法は特別なものではありません。たとえば、忙しい朝に一杯の温かいお茶をゆっくり飲むこともその一つです。お茶の香りや湯気、口に含んだときの味わいに意識を向けるだけで、心が落ち着きます。また、窓の外を眺めて風に揺れる木々や、流れる雲をぼんやり眺めることも効果的です。その瞬間だけでも、心が嵐の中の静寂を取り戻します。

もう一つの例として、日常の中で「深呼吸」を意識することがあります。たとえば、仕事で忙しいときや、困難に直面しているときに、一度立ち止まって深く息を吸い、ゆっくり吐き出してみてください。このシンプルな行動が、感情の嵐を少しずつ沈め、冷静さを取り戻すきっかけになります。

仏教では、心の静けさは「智慧」として表されます。静かな心は、正しい判断を導き、他人を傷つける言動を避ける力を育てます。嵐の中で心を静めることは、困難を乗り越える強さであるだけでなく、自分自身を成長させる大切な機会でもあります。

私たちは、外の状況をコントロールすることはできませんが、自分の心の在り方を整えることはできます。忙しい日々の中でも、小さな工夫で静けさを感じる時間を持つことが、平和な心を育てる第一歩です。今日のどこかで、ゆっくり呼吸しながら、自分の心を見つめ直す時間を持ってみませんか?その静かな心が、どんな嵐にも負けない強さを育んでくれます。

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この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

ご縁をいただいた方々が、阿弥陀如来の大きな慈悲に包まれ、少しでも安心してご先祖供養に向き合っていただけるよう、日々精進しております。

このホームページでは、仏事に役立つ情報や仏教の教えを日常に活かす法話を発信しています。

またXでも法話を配信し、より多くの方に仏縁を結んでいただけるよう努めております。

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