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【煩悩を捨て去り、悟りの道を歩む】

仏教で「煩悩(ぼんのう)」とは、欲望や怒り、執着など、人間の心を乱すさまざまな感情や思考を指します。この煩悩は、私たちが苦しみを感じる根本原因とされています。日常生活では、「もっと欲しい」「あの人が憎い」「どうして自分だけが…」といった思いが心を支配し、真実の幸せや安らぎから遠ざけてしまうことがあります。

煩悩を完全に捨て去ることは簡単ではありません。しかし、仏教は「手放す努力」こそが悟りへの第一歩だと説きます。例えば、欲望や怒りが心を覆ったとき、その感情を無理に抑え込むのではなく、「自分の心が今、煩悩に囚われている」と気づくことが大切です。この「気づき」は、仏教で「正念(しょうねん)」と呼ばれ、心を穏やかに保つための重要な実践です。

また、煩悩を手放すには、「感謝」の心を持つことが効果的です。私たちは、日々多くの恩恵を受けながら生きていますが、欲や不満に支配されると、そうした恵みに目を向けることが難しくなります。「今、こうして生きていることがありがたい」と感じる心が、煩悩を静める第一歩となるでしょう。

煩悩をなくすことが最終的な目標ではありません。大切なのは、煩悩に気づき、それを受け入れながら執着を薄め、心を解き放つことです。そうすることで、阿弥陀如来の光が自然と心に届き、穏やかな道を歩むことができるのです。今日の一日が、煩悩から少しでも自由になり、心穏やかに過ごせる一歩となりますように。合掌🙏

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この記事を書いた人

大阪府東大阪市の龍眞院(代表 小田昌良)です。浄土真宗本願寺派の僧侶として、関西一円でお葬式や法要を心を込めてお勤めしております。

ご縁をいただいた方々が、阿弥陀如来の大きな慈悲に包まれ、少しでも安心してご先祖供養に向き合っていただけるよう、日々精進しております。

このホームページでは、仏事に役立つ情報や仏教の教えを日常に活かす法話を発信しています。

またXでも法話を配信し、より多くの方に仏縁を結んでいただけるよう努めております。

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